離陸は、機体が加速を始めて規定の高度1500ft(460m)に達するまでをいいます。
離陸操作
離陸時には、乗客数、貨物重量、燃料等から離陸重量が算出され、これにより以下の各スピード(V1,VR,V2)が決定されます。
離陸を開始して加速すると、各スピード毎に手順が決められており、判断や操作が行われます。
※1 - レジプロ・エンジン機では 50ft=15m
パイロットは、近年ほとんどの機種で2名で運行されており、操縦を担当するパイロット:Pilot Flying (PF)と、 操縦を担当していないパイロット:Pilot Non-flying (PNF)で役割を分担しています。
離陸時の推力
航空機の運行中にエンジン推力が最大となるのが離陸時です。このときに最大離陸推力(Maximum Take Off Thrust)が決められており、 この範囲内でエンジンが使用されます。そして、この最大離陸推力の使用は通常5分以内と決められており、それ以上使用すると エンジンにダメージを受ける可能性がり、エンジン寿命を短くしてしまいます。
離陸距離
離陸に必要な距離は、以下の中で最も長い距離が採用されカタログ等に載せられています。
離陸方式
離陸にはおもに以下にあげた方式があり、状況により使い分けられています。