計器進入 (Instrument approach)

標準到着経路 (STAR)やレーダー誘導 (Radar Vectors) により最終進入フックスに到着した航空機は、 計器進入により滑走路に着陸する。この計器進入には以下の種類がある。

 ① ILSアプローチ
地上施設から滑走路への進入コースの中心から左右のずれを示すローカライザー(LLZ)電波と適切な進入角を示すグライド・スロープ(GS)電波 を受信して進入する方式。 視界が悪いときでも安全に滑走路上まで誘導する。
 ② ADF(NDB)アプローチ
ADF(NDB)からの無指向性電波を受信し、電波方向のみを検知して進入する方式。
 ③ VORアプローチ
VOR局からの指向性電波を受信し、VOR局からの方向のみを検知して進入する方式。
 ④ VOR/DMEアプローチ
VOR局からの方向電波と、DME局からの距離を測定する電波を検知して進入する方式。
 ⑤ TACANアプローチ
戦術航法装置(TACAN = Tactical Air Navigation)を利用して、VOR/DMEと同様に方向と距離を 検知して進入する方式。 おもに軍用機が使用している。
 ⑥ GCAアプローチ 精密進入レーダーにより進入角、左右のずれを音声によりパイロットに提供する方式。

計器進入方式は、空港ごと、滑走路ごとに定められており、その方式はアプローチチャートに 記載されている。また、ミストアプローチした場合の手順も示されている。

■大阪空港(RJOO)におけるアプローチチャート

・ILS APPROACH RUNWAY 32L でのアプローチチャート

 

・VOR/DME APPROACH RUNWAY 32R でのアプローチチャート

 

※資料(チャート)は、国土交通省航空局 航空路誌より抜粋。